「能動的サイバー防御」は国際法上「軍隊」の任務か
『産経新聞』2024年4月28日付「サイバーでも反撃できない日本」で、大澤淳氏は、我が国の「能動的サイバー防御」で議論されている、「サイバー脅威に対して国外で対抗措置をとる行為」(未然に攻撃者のサーバー等に侵入し無害化…
『産経新聞』2024年4月28日付「サイバーでも反撃できない日本」で、大澤淳氏は、我が国の「能動的サイバー防御」で議論されている、「サイバー脅威に対して国外で対抗措置をとる行為」(未然に攻撃者のサーバー等に侵入し無害化…
2024年4月20日、対外諜報監視法702条の有効期間を延長すると同時に、同法律に一定の修正を加える法律が、連邦議会で可決、同日大統領が署名して成立しました。対外諜報監視法702条は、2008年に制定されましたが、同条…
岸田総理は2024年4月11日米国議会で実に立派な演説をされました。私はこれ程の演説を岸田総理がするとは予想していませんでした。骨子を抜粋します。 〇 平和には「覚悟」(resolve)が必要です。米国は、自由と民主主…
先日「クリプト社作戦」(20世紀最大の暗号解読作戦にしてインテリジェンスの大成功事例、そして、製造企業工作・供給網工作の大成功事例)を掲載しましたが、関連する興味深いエピソード、インテリジェンス業界の思考法・行動原理が…
「クリプト社作戦」とは、米国が遂行した20世紀最大の暗号解読作戦であり、インテリジェンスの大成功事例です。また、NSAのハッカー集団TAOが行うコンピュータ網への浸透工作の手法の1つに「物理的侵入」があり、更にその中に…
(2024年5月5日に追記しました。) 行政通信傍受は、世界のインテリジェンス諸機関にとって、極めて重要な情報収集手段です。シギント機関(信号諜報)の主戦場は通信傍受で…
~大使館を拠点とするシギント活動:NSAとCIAの共同事業~ 1 概要 在外公館を利用したシギント収集活動、Special Collection Service(SCS、特別収集サービス)を紹介します。SCSは、NSA…
「世界最強のハッカー集団TAO」について説明します。TAOは、は世界最強のシギント機関であるNSA(米国国家安全保障庁)のハッキング組織で、正式名称はTailored Access Operationsです。「標的に合…
UKUSAシギント同盟は世界最強のインテリジェンス機構ですが、その盟主である米国NSAとはどのような組織か見ていきます。 1 NSA発足前の米国のコミント活動 コミント(COMINT: Communications …
2023年10月、元米陸軍軍曹ジョセフ・シュミットが逮捕されました。彼はインテリジェンスに関する国防情報National Defense Informationを中国当局に提供しようとしたとして検挙されたのですが、FB…