2024年9月17日レバノン各地で、ポケベル型受信機を爆破させて対ヒズボラ攻撃が行われましたが、翌18日に今度はトランシーバーを爆発させる対ヒズボラ二次攻撃が行われました。19日までの報道をもとに紹介します。
17日のポケベル爆破攻撃からほぼ24時間後の18日16時前に、レバノン各地で、ハマス構成員が使っていたトランシーバーが爆発し、レバノン保健省によれば、19日段階で死者20人以上、負傷者500人以上が出ています。トランシーバーはポケベル型受信機よりも大きいので、仕込まれた爆薬量も多いと見られます。
このトランシーバーは、日本企業アイコム社のトランシーバー(ハンディ型VHF無線機)IC-V82というブランドです。しかし、報道によれば、ヒズボラがこのトランシーバーを調達したのは最近です。他方、アイコム社によれば、同製品の生産は2004年から始まり2014年に終了しています。また、アイコム社は従来から模造品が出回っている、模造品は電池の爆発の危険性があるとして、注意喚起をしていたそうです。従って、攻撃に使われたトランシーバーは、アイコム社製ではなく、ポケベル型受信機と同様に、イスラエルのフロント企業BAC社が製造販売した可能性が高いと思われます。
(参考:「ポケベル爆弾を使った対ヒズボラ攻撃9月17日」にも追記をしました。)